よくいただく質問にお答えします

「カヌーはやってみたいけれど、なんだか不安」という方へ、実際にカヌーを体験した方の意見や感想を紹介します!


パラカヌーの選手になるには、どうしたらいいですか?

まずはカヤックに慣れましょう!健常者の乗る競技用カヤック(スプリント艇)よりは、若干乗りやすいですが、実は健常の人でもすぐに乗りこなせる人は少ないです。

 

でも大丈夫!まずは、段階を踏んで競技艇に挑戦していきましょう。

 

そして競技艇に乗り、全力で漕げるようになったら、「選手登録」の為に「日本カヌー連盟」の各地区の委員長に申請し年会費5000円をカヌー連盟の事務所に振り込めばそれで登録完了です。

国内また国外の大会に出場するには以上の手続きを行います。

 

「日本パラカヌー連盟」と「日本カヌー連盟」は別組織であり、「日本パラカヌー連盟」への登録は年会費2,000円です。

 

パラカヌー選手として活動していくにあたって、日本パラカヌー連盟への登録は必須ではありませんが、選手としてJPC(日本パラリンピック委員会)より強化育成の助成を受けるためには、登録が必須となります。

このため、選手として国内外の大会などで活躍していくには、日本カヌー連盟と日本パラカヌー連盟の両方に登録することとなります。

 

今現在、障がい者が利用できるカヌーの練習場所はとても少なく、協力しあってパラカヌーで活動できる環境を作り上げていく必要があります。

国内にはパラ艇が30艇程あり、選手たちの自艇、ナショナルトレーニングセンターにある艇、日本パラカヌー連盟の艇庫においてある艇があります。

 

レクリエーションのパラカヌー、競技のパラカヌーのどちらも認知・普及していくためには、皆さまのお力が必要です。是非、一緒にパラカヌーの環境を整備・拡大しながら、パラカヌーを楽しんでいきましょう!

 

坂道や段差がない水上は「究極のバリアフリー」と言われています。皆さまと一緒にカヌーを漕ぐ日を楽しみにしております!

 


カヌーって、、、怖くないの?

「カヌーって怖くないの?」と聞かれることがあります。自然が相手のスポーツですし、水が苦手な人も多いですから、当たり前の質問ですよね。

 カヌーに乗って怖いと感じるかどうかは個人差があります。ジェットコースターでもそうですよね。恐いと、気持ち良いは、となり合わせなのかもしれません。水そのものを含めた自然を甘く見ると、大変恐ろしいものになってしまう事は確かでしょう。万が一、ひっくり返って水の中に投げ出されるのが怖いと思う人もいますが、カヌーをするときには、それを前提とした装備(ライフジャケット、ヘルメット等)を身に着けておこないます。

 

 カヌーをする場所の下見や、障害に応じた対応を事前にすることで、安全に楽しむことができると思います。普段の生活にはない視線から見る風景は、恐さ以上の感動があると思いますよ。
(大阪在住:脊椎損傷)

 


カヌーを体験してみたい!

実は、障がい者がカヌーをする、ということは、そんなに珍しいことではなくなってきました。

 

都道府県によっては、障害者スポーツセンターや、リハビリテーション センター、障害者交流センターなどで、カヌー体験会を実施している例も数多く出てきています。また、アウトドアショップでのカヌー体験会でも、障害者を受け入れてくれる場合も多くあります。

お近くで、カヌー体験会をおこなっている、アウトドアショップに障害者が参加可能か、お問い合わせ下さい。日本パラカヌー連盟にお問い合わせいただくこともできます。

ポイントは、とにかく、ご自身の状態をお伝えていただくことです。ご遠慮なく、心配なことや懸念事項も明確にお伝えください。例えば、体験会でのトイレの場所や、河原での介助体制、カヌー内部のシートの厚みに至るまで何でもご質問ください。

日本パラカヌー連盟主催の体験会も日本各地で行っていますので、ぜひ体験してみてください!

関連リンク)日本パラカヌー連盟主催の体験会

 


カヌーを体験した人の感想は?

とにかく水の上に浮かぶっていうのは、とても気持ちがいいものです。これは、体験した者の本音です。

 

私は、両足が脳性麻痺のため少し歩行障害がありますが、カヌーに乗って初めて感じた事は、川に住む魚やアメンボから見た景色が、こんなに簡単に自分のものになるんだなぁ、ということでした。

それから、川の上を自由に動けるようにカヌーの経験者から教えてもらったおかげで、思ったところへカヌーで移動することもでき、日常では得られない開放感と爽快感を味わっています。

特にツーリングをすると、水の気持ちよさを味わいながら、カヌーの底を泳ぐ魚や次々と変わりゆく情景を楽しむことができ、次はどこにいこうか!?とはや考える位に楽しめるスポーツと思います。どんな障害を持っていても、一度川の上に出てみましょう。きっと楽しいことがあります。そして、新しいモノが見つかりますよ。
(京都府在住:脳性麻痺)